時代に合わせた「リフォーム」
コンクリートの四角い箱のイメージが強いマンションでも、こんなに変わるというケースをご紹介します。
数年かけてリフォームしたいという要望で、まずは水廻りからスタートされました。T邸のリフォームの基本コンセプトは「丸みをおびたまろやかな空間づくり」。壁面は平らであるという既成概念を払拭しました。ゆるやかな弧を描いた壁面を多用し、単調になりがちな空間と動線にゆとりを演出。同時に、廊下の先が見えにくいという視覚的なバリアをももたらします。また、窓がない水廻りの通風も配慮しました。ナチュラルなマテリアルと、やわらかい曲線、光の造形が美しいリフォーム空間です。
★TOTO 2005リモデルスタイル作品コンテスト優秀賞受賞★
- アーチを描いた玄関ポーチ。自然の風合いが心地よい土間には、シダの照明を置き、壁には小鳥のかさ掛けを設置。
- 通路横にある円形のトイレが玄関からリビングをかくす役割もしている。
- バスルームの一角にご主人の希望であったシャワースペースを設置。洗面所の桧のフローリング、白い壁、ガラスのドアで明るく開放感が生まれた。
- 狭いユニットバスを撤去し、無駄なスペースをまとめて広さを確保し、半円形の浴槽を設置。
- 洗面所は桧のフローリングをはり、上部には古竹を格子状に配して、通風を心がけた。
- 円形のトイレは奥様が一番気に入っているところ。桧のフローリングには温かみもある。
マンションの1階であるT邸は専用庭がついている。温かみのあるウッドデッキ、水鉢などをあしらい、自然の草木をめでる暮らしが可能に。
Reform Data
- 建物 マンション
- 築年数 21年
- 家族構成 4人
- 改装場所 玄関ホール・洗面所・トイレ・浴室