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築後100年の町屋住宅のリノベーション

弊社のお客様から紹介していただいたN様は、家も古くなり、新築にするのか、リフォームするのかで迷っていらっしゃいました。身体の不自由なご両親の強いご希望もあり古いものを生かしつつ、住まいの住環境を高めるリノベーション工事をすることになりました。
ご主人はデザイナーで、奥様もご主人以上にこだわりが強く、仕上げの段階では内装の素材、デザイン、インテリアなど、細かな部分にもこだわりました。本体工事以外にも建物を飾る外構などにも配慮しましたので、トータルコーデイネートされたお住まいが完成しました。

外壁はフランスの100年壁を使い質感がでるように砂入りで施工しました。正面の既存のブロックに長方形の穴を空けて閉塞感を無くしました。裏口には木戸をつくり車を入れることができるように両開きの引込にしました。

 

玄関ホールは既存の鉄平石を再利用して広い板貼りの空間を実現しました。天井の梁は既存のものを利用しましたが段差が激しいい梁をきれいに見せることに苦心しました。

 

・床のフローリングは板目の杉を使いましたが、靴収納はスッキリ感を出すように柾目の杉を使いました。
・小上がりの和室は昔そのままの仕様です。これ位の築年の住宅は床に梁組を使っているのですが、梁を利用した小上がりです。

 

 

玄関ホールからリビングに行く通路のデッドスペース(階段下)にはピアノを置き、行燈などの小物でデスプレーされていらっしゃいますが、ともすれば暗くなりがちな場所です。奥様のセンスの良さが窺えます。

 

 

小上がりの和室の奥がリビングダイニング。玄関ホールと和室の雰囲気を壊さないように自然素材だけを使い、色合いも明るい色調にして、暗かった部屋を一新しました。

 

⑥ 

⑥ ダイニングスペースに置いてある家具は、奥さまが以前、購入されたヨーロッパのアンテイ-ク家具。
和のもの、洋のものにかかわらず良く似合っています。
⑦ 2階の和室は既存の雰囲気を変えず、内装だけを仕上げましたが落ち着ける空間です。

 

 

トイレの前の手洗いには、鎮壽官手づくりの手洗いボール。

 

 

階段手すりも昔からあったもので、塗装し直して生き返りました。

 


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