ヨーロッパのアパルトマンに似せて
(小さな出費でも、理想の住まいになる)賃貸事例
不動産購入予定のお客様でしたが、理想とする物件がなく、今住んでいる賃貸マンションをオーナーの了承を得てリフォームするようになりました。賃貸ですか らできるだけ費用かけず、それでも理想とするお気に入りの空間ができました。お住まいのテイストは、手づくり感漂うプロヴァンス風のイメージ。
システムキッチンはそのまま既存を利用して手造り感がある空間に。 奥様は雑誌に出てくる“青柳啓子さん”ようなアンティーク風の家が好きですが、現在は賃貸なので、出来る範囲に限りがあります。キッチンの横に収納を造作 し、リビング側にプロヴァンス住宅によく使う飾雨戸のような飾り建具を付けました。カウンターは、もともと人造大理石のカウンターがついていましたが、そ の上に木で一回り大きく造作した無垢材のカウンターを設置しました。
キッチンの上はもともと下り壁が無く、あえて、下がり壁を作って中に網入りの窓をつくりました。
キッチン周辺に棚もなく不自由だったので、小物の収納スペースも出来てよかったです。
背が高い食器棚でしたが、上の部分を外して、キッチンに合わせて収納棚の背面に板を張り、木で食器棚の横壁とカウンターを造作しました。 さらに雰囲気を出すために、60角の柱も見せ柱にしました。
廊下には奥様が飾棚を付けていましたが、下地がないためよく落ちました。 それで、キッチンと同じ様に壁に板を全面張りしましたので、もう心配なく好きなように壁に飾れるでしょう。
キッチン横の収納なんですが、遊び心で小さい飾窓をつけました。開けても閉めでも可愛いでしょう! 丁番も奥様にお願いして、ネットでアンティークの物を探して頂きました。
システムキッチンは黄色の扉を外してカーテンにしました。風通し出来ますし、最近こんな 風にされる方が多いようです。
ダイニングテープル横の出窓も、大理石のようなカウンターでしたが、家のイメージを統一して、木でかぶせました。ステンレスの手すりも余った材料で隠しました。 今回は賃貸のリフォームなので、出来るだけ予算を抑えることもありましたが、それ以外に、将来、退去される ときのことも考えて、原状回復に費用がかからないように工夫しました。 たとえば、工夫としては、造作材は、出来るだけ天井と壁に固定し、床には一切釘を打っていません。 人造大理石カウンターも両サイドで固定し、穴を開けず、糊で止めています。 退去時に、クロスの張り替えだけで済むように工事させて頂きました。造作した棚などは、きっと次の入居者に喜んで頂けるでしょう!