2011/5/9 事例にY邸を追加しました
重厚な色合いと淡い色合いでデザインした欧風スタイル
ご両親から受け継いた築35年の戸建てを全面改装させて頂きました。この住宅の特徴は一階はコンクリート造で、二階は木造の混構造でした。そして10年前 に一階コンクリート梁の下にログハウスを増築されました。今回は、二階木造を中心とした機能とデザインの両立全面改装です。
リビングは二階にありますので、本来の平天井を解体し、南のバルコニーに面した、明るい斜天井空間に仕上げました。年月を経た梁をアンテイーク風に塗装し、床や収納建具には自然素材を用い、クリア色で塗装し、ぬくもりの中に重厚感と軽やかさをバランスよく配置しました。
オリジナルアイランドキッチンです。空間全体を統一させるため、床材と同じ桜で収納扉棚を造作しました。また、アンティーク塗装にしアイアンの取っ手を使いなど、手造り感にこだわったひとつだけのキッチンが完成しました。
リビングと繋がっている和室は和紙畳に張替え、柱と鴨居を塗装して和モダンに仕上げました。障子の格子も遊び心で上部だけ間隔を変えてみました。普段、扉を開けたままでも、LDKの雰囲気にもマッチできるでしょう。
主寝室と子供部屋は、クロスを使い分け、暖かい黄色と爽やかなブルーにしました。最初天井の梁を出しつもりではありませんでしたが、工事中に部屋の高さを 持たせるために、既存梁を一部分出して、他は付け梁でバランスよく配置しました。リビングの斜天井とはまた違うイメージになりました。
【書斎】1.5帖もないですが、意外に落ち着くご主人様の小さな書斎です。
【洗面所】元々洗面所にあったトイレは使い勝手が悪く他に移動しました。そして、浴室と洗面台にあった出窓も解体し、新たに出窓下まで増築することによりスペースを広め、機能性重視の一坪タイプシステムバスと1.6Mのシステム洗面台を入れました。それ以外、天井までの収納を造作しましたので全てのタオルや下着など入れられるようになりました。写真には映っていませんが、天井に洗濯物干し専用の電動ホシ姫も付けました。雨の日に室内に物を干せることは嬉しいことです。
独立したトイレはオレンジの壁紙で仕上げ、白いペンダントとアイアンのタオル掛けなど、アクセントとしておしゃれな印象をプラスしました。
最近の住宅ではなかなか見られない玄関横の応接室も、クロスや床を張替え一新しました。 階段の下段に取り付けられていた天井までのアルミの格子と不釣り合いな木手すりを外し、火打ちアイアン手すりに取替えました。 玄関ドアをあけると、手づくりのアイアンが目に飛び込み開放感を得やすくなりました。昔ながらのシャンテリアの風合いにアイアンがとけこみ、住まいに深みと味わいを与えています。
【ログハウス】10年前に増築したログハウスにご主人さま念願の暖炉を入れました。今までは、冬は寒くて過ごしにくい部屋でしたが、これからは家族団らんの場所になりそうです。暖炉の炎をみていると、身も心も温まるでしょう。
【バルコニー】二階リビングに面するバルコニーは、一階ログハウスの屋根を利用して奥行きを広くしました。今までマンション住まいでしたから、クリスマスになってもイルミネーション飾りができませんでしたが、今年は家族でいろいろと楽しめそうです。
ダイニングペンダント。 斜天井では天井からの配線が長くなりすぎますので、キッチン側の壁を利用して、L型のオリジナルアイアンを提案しました。リビングドアを開けると、すぐ目に留まります。